なすひかり

今日は、【なすひかり】というお米について学んでいきたいと思います。

名前からも少し分かるかもしれませんが、栃木県で誕生したお米です。栃木県内の那須市からきているのでしょうか?

 

【なすひかり】は、『栃木オリジナル』の品種です。主に、県内の北地域(中部や北部)で多く栽培されています。

父親に愛知87号、母親にコシヒカリをもっています。

名前の由来は、那須高原の爽やかなイメージを想像できるように、「那須高原」の「なす」と、コシヒカリ由来の良食味であることから「コシヒカリ」の「ひかり」を取って、【なすひかり】と命名されました。

はじめに、想像していたとおりに、那須からきていましたね!

 

ひとめぼれに替わる早生で、良食味・良品質・多収品種を目標に育成されました。

栃木県の太陽の光をたっぷりと浴びたお米は、粒が大きくて、ふっくらと育ちます。

そして、旨味成分をぎゅっと蓄えるために、とても美味しいお米へと変貌していきます。

そのことから、県内だけでなく、県外でも人気がどんどん高まっていき、今や、栃木県の主力米です。

 

生産力検定試験を始めた、1998年(平成10年)は、全国的に冷害を受けた年でした。

ですが、【なすひかり】は、ひとめぼれと収量比較して、108%増、コシヒカリと収量比較して、118%増の収量を収めることができました。

また、コシヒカリよりも収穫時期が早い(早生品種)ので、収穫時期を分散させることも出来ます。ということは、労力分散/多品種栽培/適期収穫による品質アップ・収量アップなどが望めますね。

 

 

《なすひかりの特徴》

・早生である。

・夏の暑さに強い。

・耐冷性に強い。

・良食味米である。

・粘りが強い。

・粒がやや大きい。

・品質が安定(よい)している。

・耐倒伏性に優れている。

・多収量が望める。

・米袋には秋の訪れの知らせと実りを届ける「とんぼ」のマークが目印。

 

 

《なすひかりの味》

・炊き上がりは、ツヤや香りが良い。

・あっさりとしている。

・噛めば噛むほど、旨味や甘味が増してくる。

・食感は少し硬め。

・冷めても美味しい。

・お弁当やおにぎりなどに最適。

コシヒカリ並みに美味しいのに、値段が安い。(参考:1000円/5kg)

・安くて美味しいお米を食べるには、おススメ!!!

・2010年(平成22年)から2015年(平成27年)産まで6年連続で、食味ランクの最高ランクである[特A]ランクを獲得しています。

・山々に囲まれた地域なので、一日の寒暖差が大きく、稲作にはとてもいい条件の環境です。また、水源も鬼怒川や那珂川といった良質な水を得られることも美味しいお米が作れるポイントです。