元気つくしという名前のお米とは…

今日は、【元気つくし】という名前のお米を調べていきたいと思います。

 

【元気つくし】は、福岡県で生まれたお米です。福岡農業総合試験場で10年という長い歳月をかけて開発されました。

福岡県では、長いあいだ、食味コンテストで最高ランクとされる、「特A」ランク(または1等米)を獲得することが出来ませんでした。

県を代表するお米である、「くしろまん」・「つくし早生」でも獲得することが出来ませんでした。

なぜ、どのような原因があり、お米の品質が低下してしまうのでしょうか?

それは、近年、日本いや世界中で問題となっている、地球温暖化の影響があると言われています。

毎年、夏から秋にかけて気温が上昇し、その影響を受けたお米は、白濁(乳白)した未熟なお米になってしまいます。もちろん、品質も低下(悪い)したお米になります。

そこで、福岡農業総合試験場では、暑さに強い品種(お米)を作ろうと取り組まれました。

そうして、1998年(平成10年)数百種類の中からたった1つ選ばれたのが、【元気つくし】なのです。名前の由来は、[福岡にある「筑紫(ちくし)地方とそして元気に育ってほしい、そして食べた人に元気を]という意味で付けられたそうです。

キャッチコピーは、『炊き立てうまい』・『冷めてもうまい』・『春夏秋冬いつでもうまい』の3つをうたってます。

現在、【元気つくし】は、福岡県のみでしか生産することが許されていません。

貴重なお米ですね!

 

 

《元気つくしの特徴》

・暑さに強い。

・心白や乳白の発生が少ない。

・また、お米の外観の良い。

・品質が安定している。

・粒がしっかりとしていて(中粒~大粒)、崩れにくい。

・炊き上がりがふっくらしている。また、白さやツヤもある。

・香りも良く、お米そのものも楽しめる。

・たまごかけご飯で食べたくなるお米。

 

 

《元気つくしの味》

・粘りがあり、もちもちしている。

・冷めても美味しい。

・お弁当にも向いている。

・低アミロースで、新米時期はもちろん、夏場でも味が劣化しにくい。

・全国食味コンテストで2011年(平成23年)度から4年連続で最高ランクの「特A」ランクを受賞しました。

お米の品種  ななつぼし

今回は北海道で誕生した【ななつぼし】についてご紹介していきたいと思います!

 

「空育163号」の系統番号で試験が開始されました。

ななつぼし】は「ひとめぼれ」(親はコシヒカリ)と「あきほ」を掛け合わせたお米です。

[星がきれいにみえるほど、空気がきれいな北海道で生まれたお米だからこそ、北斗七星のように輝いてほしい]という願いから名前を付けられたそうです。

 

現在では、北海道内全域で栽培されています。その為、北海道ではポピュラーなお米として知られています。

 

そして、2001年(平成12年)に北海道の優良品種として採用されました。

中でも、北海道空知管内産はとくに良食味米である。

お米自体だけでなく、おかずを引き立ててくれるお米なので、ANAの国際線のビジネスクラス機内食にも採用されています。

また、マツコ・デラックスさんがCMに起用されたことで、注目されたということもあります。

 

 

《お米の特徴》

・北海道岩見沢ある北海道立総合研究機構農業研究本部中央農業試験場で生まれた。

・北海道で一番、生産され、消費されている。

・ツヤがある。

・粘りとコシがある。

・耐冷性に強い。

・安全面にも優れているので、他品種よりも農薬が少なくて生産できる。

・収量性はやや高い。

・耐倒伏性には弱い。

・胴割れ(割れ籾)がやや多い。

・いもち病抵抗性は不十分である。

 

 

《お米の味》

・「ほしのゆめ」並の良食味。

・しっかりとした粒。

・甘味がある。

・さっぱりとした口当たり。

・女性や年配の方も好んで食べられている。

・冷めても味や香りが飛びにくいので、美味しい。

・おにぎりやお弁当に適している。

・炊き立ては、コシヒカリやひとめぼれ以上の美味しさがある。

・2017年(平成29年)度産で、食味ランク、8年連続最高ランクの〈特A〉ランクを受賞しました。(北海道内全域のななつぼし

 

はえぬきはどんなお米?

今日は、【はえぬき】というお米についてご紹介したいと思います。

 

ササニシキの後継品種を目指し、山形県で誕生しました。

「秋田31号(あきたこまち)」と「庄内29号」を掛け合わせた品種です。

そして、1990年(平成2年)に「山形45号」という名称で誕生しました。

翌、1991年(平成3年)に公募して、それを基に【はえぬき】と命名されました。

山形で生まれ、山形で育つという意味も込められています。

 

知名度は低いが、コンビニエンスストアセブンイレブン)のおにぎりに使われている。

その為、みなさんも一度は、食べたことのあるお米だと思います。

また、コンビニエンスストアでも使用されるお米とあって、発売以来連続で食味ランクの最高ランクである特Aランクを受賞しています。

魚沼産コシヒカリにひきてもとらない美味しさと人気を誇っています。

 

 

《品種の特徴》

・冷害に強い。

・倒伏にも強い。

・耐いもち病は「やや弱い」。

山形県以外では、ほとんど作られていない。山形の気候や風土に適したお米なので、他の地域では山形県ほどの品質に育たないと言われているためです。

「日照時間」と「昼・夜の寒暖差」などの条件が山形県独特の風土に最適なため。

・品質の割には安価。美味しくて安いお米だということです。

・美味しさが高く評価せれており、品種登録からわずか数年で、山形県内の作付け面積シェアが60%を占めたほどです。

・お米、一粒一粒がしっかりとしている。

 

 

《味の特徴》

・良食味を持っている。非常に美味しいお米。

・適度な水気と旨味を持っている。

・柔らかさは、普通もしくは、やや硬め。

・炊き上がりの形が崩れない。

・心地よい歯ごたえと甘味(甘みは控えめ)を感じれる。

・粘り気は少ない。そのため、べっとりはしない。

・冷めても美味しい。お弁当やおにぎりなどに向いている。

・食味ランクは、発売以来22年連続で最高ランクの特Aランクを受賞。

・これほど、特Aランクを受賞したのは、山形県産【はえぬき】と魚沼産コシヒカリしかない。

近年は、食味ランク:Aランクに落ちてしまいましたが、これだけの高い評価を得ているので、日本のお米の中でもトップクラスの味の良さ(美味しさ)ではないでしょうか。

お米:【ひとめぼれ】について

今日は、【ひとめぼれ】について勉強していきたいと思います。

 

1981年(昭和56年)宮城県にて誕生しました。

良食味と耐冷性を併せ持つ品種として、コシヒカリと初星との交配が開始された。

1991年(平成3年)に【ひとめぼれ】として、命名登録され、翌年の1992(平成4年)に種苗法に品種登録がなされた。(登録番号 第3045号)

1993年(平成5年)のあの大冷害で大打撃をうけたササニシキからの転換品種として作付け面積を伸ばした。

1994年(平成6年)には、全国作付け面積第2位になりました。

食味が良いことやコシヒカリより栽培が容易なこともあり、寒冷地以外でも作付けされるようになっています。

現在では、北は青森から南は沖縄まで広く栽培されています。

また、2011年(平成23年)には、ササニシキとひとめぼれを交配させることでササニシキの食味とひとめぼれの耐冷性を両立させた(ささ結)が開発されている。

 

2005年(平成17年)度、宮城県は、一定基準以上の品質となった県内産のひとめぼれに対して、「プレミアム宮城米」として、試験販売を実施した。

2006年(平成18年)度からは、「プレミアムひとめぼれ・みやぎ吟撰米」としてブランド化を進めている。

 

 

《品種の特徴》

【ひとめぼれ】宮城県で開発された。

・障害型冷害に対する耐冷性は「極強」。

・耐倒伏性は「やや弱い」。※ササニシキよりは強い。

・穂発芽性は「難」。

・いもち病抵抗性はササニシキと同等。穂いもち圃場抵抗性は「中」。葉いもち圃場抵抗性は「やや弱い」。

・作付け面積だけではなく、流通量も非常に多い。その流通量は、コシヒカリに次ぐ、第2位の流通量です。

・味も良さと価格も比較的に安いことから、メニューが幅広い定食屋などの「飲食店」や「コンビニエンスストア」でも非常に人気が高い。

 

 

《味の特徴》

・ツヤと口当たりの良さが魅力。

・バランスに優れたお米。

コシヒカリ譲りの味や食感の良さ。

・柔らかい。

・冷めても美味しい。

・粘りが強く「極良」。

・優しい味わい。

・マイルドな味わいで高齢者層に人気。

・食味ランクでは、岩手県南産、県中産/宮城県産/山形県産/福島県会津産、中通産/大分産が特Aランク評価を多く獲得しています。

中でも、岩手県南産は、特Aランク評価の常連であり、1993年以降の特Aランク獲得回数は新潟県魚沼産コシヒカリに次ぐ、獲得回数です。

 

お米:あきたこまち

今日は、【あきたこまち】について書いていきたいと思います。

どんなお米なんでしょうか?

 

1984年(昭和59年)に名前の通り、秋田県で誕生しました。秋田県が独自の良食味品種を目指して開発した品種です。

歴史があり、長く愛されて、作られている品種ですね!

日本のお米の王様、コシヒカリと奥羽292号を掛け合わされて作られた品種です。

そもそもの由来が福井県交配種子を用いて育成された為、種苗法による品種登録はされていない。

1991年(平成3年)には、作付け面積が10万ha(東京ドーム21388個分)を超え、以降は、作付け面積2~4位と上位を維持している。

2005年(平成17年)の作付け面積は約13万ha(東京ドーム27805個分)で作付け面積の順位は第4位である。

これだけ、多く作付けされ、作られていると言うことは、日本を代表するお米のひとつと言っても過言ではないでしょう。

発祥地である、東北地方に限れば、ひとめぼれにつぐ、作付け面積、第2位である。

ちなみに、秋田県では、作付け面積の80%を占めています。

 

 

《品種の特徴》

・冷害に強い。(秋田県でも避けることが出来る)

・粳(うるち)品種である。

※粳品種とは、イネや大麦などの作物でアミロースを含む品種のことをいう。すなわち、アミロースを含むものを粳(うるち)と呼ぶ。ちなみに、アミロースをまったくもしくは、ほとんど含まないものを糯(モチ)と呼ぶ。

・外観品質は、特に優れるほどではないが、実用上、問題ない。

・炊き上がりは、ササニシキ同等の光沢がある。

・食味は、ササニシキコシヒカリと比較しても遜色ない。また、強い粘りを持っている。

・いもち病に対する抵抗性は、強い。

・耐倒伏性は、ササニシキ同様に弱い。

 

 

《味の特徴》

コシヒカリを親に持っているので、コシヒカリ譲りの味の良さがあります。

・香りもよい。

・しっかりとした粒感。

・旨味、甘味、粘り、歯ごたえなどがいいので、バランスが取れたお米である為、完成されたお米とも呼ばれています。

・あっさりとしているので、いくらでも食べられる。

・ひとことで言うとモチモチとした粘りのある食感です。

・もち米のような粘りがあるので、冷めても美味しいとされています。

なので、お弁当やおにぎりなどにも最適です。

・食味ランクは、Aランクが多いですが、秋田県南産が3年連続、岩手県中産が2015年(平成27年度産)で特Aランクを受賞しています。

 

お米:つやひめについて

今回は、【つやひめ】をご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

山形県で生まれた【つやひめ】。

2010年に記録的夏の猛暑がありました。この、猛暑によりお米の品質が著しく低下することとなりました。

この年の品質が高いとされる1等米比率は、全国平均で60%ほどに落ち込んでしまいました。

しかし、つやひめの1等米比率は、なんと98%を記録しました。

これは、国内のお米の品種で最高値を叩き出しました。

この結果からつやひめは、高温耐性があると実証されて、地球温暖化による高温障害に悩まされていた西日本の各県で注目され、つやひめを栽培する県が増加しています。

稈長(稲の背丈)はコシヒカリより短く、耐倒伏性はコシヒカリよりやや強いまたは強い。

 

ただ、山形県はつやひめを戦略的品種として重要しているので、高品質の維持の為に山形県内でさえ、県が認定した農家にしか種籾の譲渡を行っておらず、他県に関しては奨励品種への採用を条件とするなど、管理に努めています。

 


『特徴』
【つやひめ】山形県で開発された。

 

一番の特徴は、なんといっても[美味しさ]にあります。

「ツヤ」があり、「粒がそろっている」。

白未熟粒の発生が少なく、高品質である。

単位収穫量はコシヒカリよりやや少ない。

日本のお米の王様、コシヒカリ。そのコシヒカリを凌ぐともいわれているほどの美味しさがあります。(コシヒカリ以上の極良食味!!!)

 

 

『味』
【つやひめ】の味の特徴は、食味でとても高い評価を受けているお米です!

実際に「甘味」・「旨味」・「ツヤ」に優れており、コシヒカリを上回る評価を得ています。

旨味や甘味がいい。

冷めても美味しい。

それにくわえて、口当たりや粘り気もいい。

なので、お米としてのバランスがいいと言えます。

その理由として、美味しいお米のコシヒカリよりも旨味成分である(グルタミン酸)や(アスパラギン酸)の含有量が非常に多く含まれています。

また、白さや炊き上がりのツヤの良さの見た目が非常にいいので、美しく・美味しいお米として人気が高くなってきています。

 

つやひめは、発売以来、特Aランクを獲り続けています。

 

ゆめぴりかについて

今回は、優良品種として栽培し始められた極良食味米の【ゆめぴりか】をご紹介していきたいと思います。
 

お米の王様、〈コシヒカリ〉コシヒカリを改良されて作られた〈あきたこまち〉があります。

そこに、北海道を代表する〈おぼろづき〉の遺伝子を導入されるなど、「美味しさ」を持ち合わせている数多くの品種を掛け合わせられた結果、【ゆめぴりか】は、圧倒的な美味しさを持って誕生しました。

そのため、6年連続で最高評価の[特A]も獲得しています。

また、〈コシヒカリ〉並との評価もあり注目されています。

美味しさはもちろん、厳しい品質基準をくぐり抜けたお米であることや、試行錯誤を繰り返しながら最高峰のお米が生まれてきたストーリーがANAの企業コンセプトにふさわしいと評価され、平成24年産もANAの国際線ファーストクラスの機内食として採用もされています。


『特徴』
【ゆめぴりか】北海道で開発された。

アミロース(低いほど粘りが強い)。

食味に大変優れている(美味しいお米が出来る)。

収量性もとても高い(お米がたくさん出来る)。

「食味」・「収量」・「耐冷性」を持ち合わせている。

※農家さんにとっては、とっても大事な事です。また、消費者さんにもありがいことで、美味しいお米がたくさん食べられ、価格も安定してきます。

食味はとても素晴らしく(とびきり味がよい)極良で、収量性も高いお米です。

両方を持ち合わせているお米は少なく、素晴らしいお米だと言えます。

 

『味』
ゆめぴりか】の味の特徴は、まずは圧倒的に美味しいと言えるお米です!

ほど良い粘りと豊かな甘味であるので、おかずが要らないと言われるくらいです。

そして、炊き上がりがやわらかく、ツヤがあるため美しい。

さらに、粒が厚いこと。

また、冷めても美味しい。

コシヒカリに似ているが、値段は【ヒノヒカリ】の方が安いので、お求めやすいとおもいます。

財団法人穀物検定協会が毎年行う味ランキングにおいて、2016年(平成28年)度にゆめぴりかは最高ランクの特Aに輝きました。

特A:特に良好   A:良好   A´:おおむね同等  やや劣る:B  劣る:B´

の5段階評価により決まる。

※なお、コシヒカリブレンド米を基準米とする。